どんな業界のどんな施設においても、誰かが最初に基盤を作って始動させ、運営の舵を切っています。
そんな新規事業の運営に携わる人たちは、一般的にオープニングスタッフと呼ばれ、オープニングスタッフの募集は求職者から高い人気を誇っています。
実際、オープニングスタッフの文言を売り言葉にして、アピールをする事業所は多いですが、良い面だけではありません。
当然ながら、新規事業ならではの特有の難しさがあることも事実です。
転職を考えている場合、オープニングスタッフに向いている人と向いていない人がいることを理解しておいた方が良いでしょう。

第一に、オープニングスタッフは、何もない状況から新たな事業を始めることになります。
もちろん、既に完成されたマニュアルや職場環境、ルールなどは存在していません。
それを一から作っていくのが、オープニングスタッフの役割です。
そのため、ルールやマニュアルに沿って、間違いなく仕事をすることができるような人より、新しいアイデアを思いつき、形にしていけるようなクリエイティブな人の方が求められます。

また、新規立ち上げのメンバーは、職場でさまざまなトラブルにぶつかり、苦楽を共にすることになります。
そのため、仕事を一人で黙々とこなすより、色々な人と関わり、協力しながら業務に臨まなければなりません。
当然ながら、コミュニケーションのスキルが高い人が求められるでしょう。
オープニングスタッフは、先々の運営の在り方や方向性を決める重大な責任を担っています。
マニュアルやルールを自分たちが作ることになり、それが先々の事業所の評判につながります。
自分たちの仕事ぶりが、その後の盛衰を決めるのです。
その状況を盛り上げることにやりがいを感じ、責任をもって仕事を全うできる自信があるなら、ぜひ挑戦してみると良いでしょう。